「静かにしなさい」
「ここで走ってはいけません」
「一緒に勉強しましょう」
あなたは、これらの文章を英語で言えますか?
この3つはすべて、人に行動をうながす命令文の仲間です。
しかし、文の始め方はそれぞれ異なります。
- 「~しなさい」→ 動詞の原形
- 「~してはいけません」→ Don’t+動詞の原形
- 「~しましょう」→ Let’s+動詞の原形
命令文には、ふつうの英文にある主語のYouがありません。
そのため、最初は「主語がないのに文になるの?」と戸惑う人も多いでしょう。
しかし、文頭の形を覚えれば、命令文は短くてわかりやすい文法です。
定期テストでは空欄を埋める問題や並べ替え、書き換え、英作文などでよく出題されます。
この記事では、肯定・否定の命令文から、Please、Let’s、命令文+and / orまで例文でわかりやすく解説します。
最後に練習問題も用意しているので、夏休みの総復習や定期テスト対策に活用してください。
それでは、さっそくはじめましょう!
夏休みに優先して復習したい文法は、
「中学生が8月に覚えるべき英文法ランキングTOP10【夏休み総復習】」でまとめて確認できます。
英語の命令文とは?
「~しなさい」「~してください」を表す文
命令文とは、相手に命令・指示・依頼・助言などを伝える文です。
Open the window.
窓を開けなさい。
Please help me.
私を手伝ってください。
日本語の「命令文」という名前から、強く命令する表現だけを想像するかもしれません。
しかし英語の命令文は、道案内やレシピ、注意書き、スポーツの応援など、幅広い場面で使われます。
Turn right at the corner.
角を右に曲がってください。
Mix the eggs and milk.
卵と牛乳を混ぜます。
主語のYouを省略して動詞の原形から始める
ふつうの英文は「主語+動詞」の順で作ります。
You open the door.
あなたはドアを開けます。
一方、命令文では、行動する相手が目の前の「あなた」であることがわかっているため、主語のYouを省略します。
そして、動詞の原形から文を始めます。
Open the door.
ドアを開けなさい。
命令文の基本形は次のとおりです。
動詞の原形+~.
文頭に動詞が見えたら、まず命令文の可能性を考えましょう。
肯定の命令文の作り方
一般動詞は原形から始める
「~しなさい」という肯定の命令文は、一般動詞の原形から始めます。
| ふつうの文 | 命令文 | 意味 |
|---|---|---|
| You read this book. | Read this book. | この本を読みなさい。 |
| You come here. | Come here. | ここへ来なさい。 |
| You use this pen. | Use this pen. | このペンを使いなさい。 |
主語が三人称単数でも過去でもなく、命令文では必ず動詞の原形を使います。
Study English every day.
毎日英語を勉強しなさい。
Wash your hands before dinner.
夕食前に手を洗いなさい。
Look at this picture.
この写真を見なさい。
lookのように、その後ろに前置詞が必要な表現にも注意しましょう。
- Look at this picture.(この写真を見なさい)
- Listen to me.(私の話を聞きなさい)
- Wait for me.(私を待ちなさい)
be動詞の命令文はBeから始める
「~の状態でいなさい」「~になりなさい」と伝える場合は、Be+形容詞・名詞などの形を使います。
Be quiet.
静かにしなさい。
Be careful.
気をつけなさい。
Be kind to others.
ほかの人に親切にしなさい。
ここではam、is、areではなく、原形のbeを使います。文頭なので大文字のBeにします。
| 誤り | 正しい文 |
| Are careful. | Be careful. |
| Is quiet. | Be quiet. |
| You be kind. | Be kind. |
always・neverを使った命令文
「いつも~しなさい」は、命令文の前にAlwaysを置きます。
Always keep your promise.
いつも約束を守りなさい。
Always do your best.
いつも最善を尽くしなさい。
一方、Neverを文頭に置くと「決して~してはいけない」という強い禁止になります。
Never tell a lie.
決してうそをついてはいけません。
Neverについては、後ほど否定の命令文でも詳しく確認します。
否定の命令文の作り方
Don’t+動詞の原形で「~してはいけません」
「~するな」「~してはいけません」という禁止を表すときは、文頭にDon’tを置きます。
Don’t+動詞の原形+~.
Don’t run here.
ここで走ってはいけません。
Don’t open the door.
そのドアを開けてはいけません。
Don’t use your phone in class.
授業中に携帯電話を使ってはいけません。
Don’tはDo notの短縮形です。学校の規則や注意書きでは、短縮しないDo notもよく使われます。
Do not enter.
立入禁止です。
be動詞の前にもDon’tを置く
be動詞の命令文を否定するときも、Don’t+beの順にします。
Don’t be late.
遅刻してはいけません。
Don’t be afraid.
怖がらないで。
Don’t be noisy in the library.
図書館で騒がしくしてはいけません。
Be not late.やNot be late.とはしない点が、テストで狙われやすいポイントです。
Never+動詞の原形で強く禁止する
Never+動詞の原形は「決して~してはいけない」という強い禁止を表します。
Never give up.
決してあきらめるな。
Never touch this button.
絶対にこのボタンに触れてはいけません。
never自体に否定の意味があるため、Don’t never ~とはしません。
| 意味 | 正しい形 |
| ~してはいけません | Don’t+動詞の原形 |
| 決して~してはいけません | Never+動詞の原形 |
Pleaseを使った丁寧な命令文
命令文は言い方や場面によっては強く聞こえます。
pleaseを加えると「~してください」という丁寧な依頼になります。
文頭のPlease
文頭に置く場合は、Please+動詞の原形の形にします。
Please sit down.
座ってください。
Please speak slowly.
ゆっくり話してください。
Please show me your notebook.
あなたのノートを見せてください。
文末のplease
pleaseは文末にも置けます。
文末に置くときは、前にコンマを置く書き方が一般的です。
Sit down, please.
座ってください。
Open your books, please.
本を開いてください。
次の2文は、基本的に同じ意味です。
- Please close the window.
- Close the window, please.
Don’tとpleaseを一緒に使う場合
「~しないでください」と丁寧に伝える場合は、Please don’t+動詞の原形を使えます。
Please don’t make noise.
音を立てないでください。
Please don’t forget your homework.
宿題を忘れないでください。
Don’t please ~ではなく、「 Please don’t ~」の語順で覚えましょう。
Let’sを使った「~しましょう」
Let’s+動詞の原形
相手を誘い、「一緒に~しましょう」と伝えるときは、Let’s+動詞の原形を使います。
Let’s+動詞の原形+~.
Let’s play soccer.
サッカーをしましょう。
Let’s study English together.
一緒に英語を勉強しましょう。
Let’s go to the library.
図書館へ行きましょう。
Let’sはLet usの短縮形ですが、中学英語では「~しましょう」という
勧誘表現としてひとまとまりで覚えるとわかりやすいでしょう。
Let’s not+動詞の原形
「~するのはやめましょう」「~しないようにしましょう」は、Let’s not+動詞の原形で表します。
Let’s not go out today.
今日は外出しないようにしましょう。
Let’s not talk about it now.
今はそれについて話さないでおきましょう。
Don’t let’s ~ではなく、学校英語では**Let’s not ~**を使います。
Let’sへの答え方
Let’sで誘われたときの代表的な答え方も覚えておきましょう。
| 返事 | 意味 |
| Yes, let’s. | はい、そうしましょう。 |
| OK. / All right. | いいですよ。 |
| That sounds good. | いいですね。 |
| Sorry, I can’t. | ごめんなさい、できません。 |
Let’s watch a movie.
映画を見ましょう。
Yes, let’s.
はい、そうしましょう。
定期テストでは、Let’s ~.に対する答えとしてYes, let’s.がよく出題されます。
命令文+and / orの使い方
「~しなさい、そうすれば…」はand
命令文+and+文で、「~しなさい、そうすれば…」という意味になります。
Hurry up, and you will catch the bus.
急ぎなさい、そうすればバスに間に合います。
Study hard, and you will pass the test.
一生懸命勉強しなさい、そうすればテストに合格するでしょう。
andの後ろには、命令に従った場合に起こるよい結果が続きます。
「~しなさい、さもないと…」はor
命令文+or+文で、「~しなさい、さもないと…」という意味になります。
Hurry up, or you will miss the bus.
急ぎなさい、さもないとバスに乗り遅れます。
Wear a coat, or you will catch a cold.
コートを着なさい、さもないと風邪をひきます。
orの後ろには、命令に従わなかった場合に起こる困った結果が続きます。
| 接続詞 | 意味 | 後ろに続く内容 |
| and | そうすれば | よい結果・望ましい結果 |
| or | さもないと | 悪い結果・避けたい結果 |
訳だけで迷ったときは、後半が「よい結果」ならand、「困る結果」ならorと判断しましょう。
命令文をやわらかく伝える表現
Can you ~?・Could you ~?との違い
Please+命令文は丁寧な表現ですが、相手や場面によっては疑問文の形を使うとさらにやわらかく聞こえます。
Please open the window.
窓を開けてください。
Can you open the window?
窓を開けてもらえますか。
Could you open the window?
窓を開けていただけますか。
一般に、Could you ~?はCan you ~?より丁寧な依頼です。
ただし、中学英語の命令文の問題では、まずPlease+動詞の原形を正しく作れることが大切です。
場面に合った表現を選ぶ
命令文は、誰が誰に話すかによって響き方が変わります。
| 場面 | 自然な表現例 |
| 道案内 | Turn left at the next corner. |
| 授業中の指示 | Open your textbook. |
| 丁寧なお願い | Please wait here. |
| 友達への誘い | Let’s have lunch. |
| 強い禁止 | Never do that again. |
「命令文=いつでも失礼」というわけではありません。道案内、説明書、レシピ、緊急時の指示では、動詞から始める形が自然です。
人にお願いするときはPleaseや疑問文を使い、場面に合った表現を選びましょう。
命令文の書き換え・並べ替え問題のコツ
You mustから命令文へ書き換える
You must+動詞の原形は、「あなたは~しなければなりません」という意味です。
命令文にすると、主語Youとmustを取り、動詞の原形から始めます。
You must clean your room.
あなたは部屋を掃除しなければなりません。
Clean your room.
部屋を掃除しなさい。
be動詞を含む場合も同じです。
You must be careful.
Be careful.
carefulは形容詞なので、そのまま文頭へ置かず、Beが必要です。
must・must not・have toの違いは、「mustの意味と使い方」で詳しく復習できます。
You must notからDon’tへ書き換える
You must not+動詞の原形は「~してはいけません」という禁止です。
命令文ではDon’t+動詞の原形に書き換えられます。
You must not swim here.
Don’t swim here.
You must not be late.
Don’t be late.
must notをdon’t have toと混同しないようにしましょう。
don’t have toは「~する必要はない」であり、禁止ではありません。
動詞の原形を最初に置く
並べ替え問題では、まず次の目印を探します。
- 肯定命令文:動詞の原形を先頭へ
- 否定命令文:Don’tを先頭へ
- 丁寧な依頼:Pleaseを先頭、またはpleaseを文末へ
- 勧誘:Let’sを先頭へ
例題:
( your / open / book ).
命令文なので、動詞の原形openを最初に置きます。
Open your book.
例題:
( late / don’t / be ).
否定命令文なので、Don’t→be→形容詞の順です。
Don’t be late.
命令文でよくある間違い
動詞にsやingをつける
命令文の動詞は必ず原形です。
| 誤り | 正しい文 | 意味 |
| Opens the door. | Open the door. | ドアを開けなさい。 |
| Reading this book. | Read this book. | この本を読みなさい。 |
| Don’t runs here. | Don’t run here. | ここで走ってはいけません。 |
文頭にYouを残す
基本の命令文では、主語のYouを省略します。
- 誤:You open the window.
- 正:Open the window.
You open the window.は文脈によって「あなたは窓を開けます」という普通の現在形になり、基本の命令文とは形が違います。
be動詞の命令文でBeを省略する
形容詞だけでは英文になりません。
- 誤:Quiet.
- 正:Be quiet.
- 誤:Don’t late.
- 正:Don’t be late.
「静かに」「親切に」「注意深く」など状態について指示するときは、Be+形容詞を使います。
Let’sの後ろにtoを置く
Let’sの後ろには、toを置かず動詞の原形を直接続けます。
- 誤:Let’s to play tennis.
- 正:Let’s play tennis.
また、三単現のsや過去形も使いません。
- 誤:Let’s plays tennis.
- 正:Let’s play tennis.
命令文の練習問題10問
基本から定期テストレベルまで確認しましょう。先に自分で解いてから、答えと解説を見てください。
問題
問題1 ( )に入る正しい語を選びなさい。
( )the door, please.
- Opens
- Open
- Opening
問題2 次の文を「ここで走ってはいけません」という命令文にしなさい。
You must not run here.
問題3 次の日本語を英語にしなさい。
注意しなさい。
問題4 次の語を並べ替えなさい。
( late / don’t / be ).
問題5 ( )に入る正しい語を選びなさい。
Let’s( )English together.
- study
- to study
- studies
問題6 次の文を否定文にしなさい。
Open the window.
問題7 次の日本語を英語にしなさい。
今日は外出しないようにしましょう。
問題8 ( )にandまたはorを入れなさい。
Hurry up,( )you will miss the train.
問題9 ほぼ同じ意味になるように、( )に適する語を入れなさい。
You must be kind to others.
( )( )to others.
問題10 次の英文の誤りを直しなさい。
Please don’t to use this computer.
答えと解説
問題1:2. Open
Open the door, please.
ドアを開けてください。
命令文は動詞の原形から始めます。文末のpleaseの前にはコンマを置く書き方が一般的です。
問題2:Don’t run here.
禁止を表す命令文は、Don’t+動詞の原形です。runは原形のまま使います。
問題3:Be careful.
carefulは「注意深い」という形容詞です。「注意深い状態でいなさい」という意味なので、Be+形容詞を使います。
問題4:Don’t be late.
be動詞を使う否定命令文も、Don’t+beの順です。Don’t late.にはできません。
問題5:1. study
Let’s study English together.
一緒に英語を勉強しましょう。
Let’sの後ろにはtoを置かず、動詞の原形を続けます。
問題6:Don’t open the window.
肯定命令文の前にDon’tを置けば、否定の命令文になります。
問題7:Let’s not go out today.
「~しないようにしましょう」はLet’s not+動詞の原形で表します。
問題8:or
Hurry up, or you will miss the train.
急ぎなさい、さもないと電車に乗り遅れます。
後半が「乗り遅れる」という困った結果なので、「さもないと」を表すorを使います。
問題9:Be kind
Be kind to others.
ほかの人に親切にしなさい。
You mustを取り、動詞の原形Beから始めます。
問題10:Please don’t use this computer.
Don’tの後ろは動詞の原形です。toは必要ありません。
正解数の目安
| 正解数 | 理解度 | 次にすること |
| 9~10問 | よく理解できています | and/orを含む応用問題に挑戦する |
| 7~8問 | 基本は身についています | 間違えた形だけ復習する |
| 4~6問 | あいまいな部分があります | Don’t・Be・Let’sを整理する |
| 0~3問 | 基本から確認しましょう | 文頭の4パターンを音読して覚える |
まとめ|命令文は文頭の形を覚えれば得点源になる
命令文は、主語のYouを省略し、動詞の原形から始める文です。まずは次の4つをセットで覚えましょう。
| 表したい意味 | 基本の形 | 例文 |
| ~しなさい | 動詞の原形~. | Open the door. |
| ~してはいけません | Don’t+動詞の原形~. | Don’t run here. |
| ~してください | Please+動詞の原形~. | Please sit down. |
| ~しましょう | Let’s+動詞の原形~. | Let’s play tennis. |
be動詞を使う場合はBe quiet.、禁止ならDon’t be late.のように、原形のbeを使います。
さらに、命令文+andは「~しなさい、そうすれば…」、命令文+orは「~しなさい、さもないと…」という意味です。
ここまで理解できれば、空欄補充だけでなく、並べ替え・書き換え・英作文にも対応できます。
例文を声に出して読み、自分の生活に合う命令文も作ってみましょう。
ほかの重要文法もまとめて復習するなら、
「中学生が8月に覚えるべき英文法ランキングTOP10【夏休み総復習】」へ戻り、
次の項目へ進みましょう。
スポンサーリンク