相手に意見を言うときやアドバイスをするとき、
あるいは強い口調で注意をするとき。
こういう時って日本語でも、言葉の選び方に気を使いますね。
相手が理解できるように正しく言葉を選んで、
変な誤解をまねかないようにしたいものです。
これがなかなか難しいんですよね。
残念な英会話にならないためにも、3回に分けて助動詞を勉強していきます。
今日の助動詞『must』はふんばり所です。
使い分けをマスターして、普段よく使うものと、
そうでないものをしっかり身につけましょう。
何でも『 YES 』と答えるのではなくて、
自分の意見をしっかり言える人になりたいですね。
話す相手に失礼がないように、でも伝えたいことはちゃんと
スマートに伝えるという文章を学びます。
それではさっそく始めましょう!
Contents
助動詞とは?
動詞の前に置いて動詞の意味を助けるはたらきをする言葉を「助動詞(じょどうし)」といいます。
助動詞にはcan,will,may,must,shallなどがあります。
助動詞の『 must 』
動詞の意味に広がりをもたせる働きがあるのが助動詞です。
そして『~しなくてはならない』という意味をもつのが『 must(マスト)』です。
mustの意味には大きくわけて2つあります。
①~しなければならない(義務)(必要)(命令)
②~にちがいない(推測)
それぞれ見ていきましょう。
ゆっくりでいいですからね!
あなたはもう行かなければならない。
私は宿題を終えなければならない。
彼は怒っているにちがいない。
助動詞のあとには
動詞の原形がくることに気をつけましょう。
must not → mustn't
そして、
ありません。
You must try a new model.(義務)
君は新しいモデルを試さなければならない。
彼はふざけているに違いない。
can'tが強い否定を表し、推測の意味で使われるmustの反対語として
使われることがあります。
彼はふざけているはずがない。
mustは『否定文で禁止』
「~しなくてはならない」の意味の上でのの反対語は
本来であれば『~する必要がない』(*1)になるはずですね。
ですが、mustを否定形にして must not (mustn't) を使った文は
『~してはいけない』という禁止の意味になり、意味が異なるんです。
You must not shoot birds here.
君はここで鳥を撃ってはいけません。
この英文はDon'tを用いた命令文で言いかえることが可能です。
⇔Don't shoot birds here.
ここで鳥を撃つな。*禁止の命令
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mustの言い換え
must の言い換え表現は、
『 have [has] to 』をつかって表します。have to = must
日常会話では圧倒的にこの『 have[has] to 』使うことの方が多いです。
『 must 』は意味としてはるかに改まった、堅い感じの表現になるので実はあまり使われていないんです。
He must agree to this offer. ⇔ He has to agree to this offer.
彼はこのオファーに同意しなければならない。
また、mustに過去形はありませんでした。
そこで、代わりに『 have[has] to 』を『 had to 』にして使います。
He had to agree to this offer.
彼はこのオファーに同意しなければならなかった。
(×)He musted agree・・これは間違いですから注意しましょう!
have[has] toの使い方ですが、
疑問文・否定文を作る時は、一般動詞と同じ作り方になります。
肯定文の例
You have to go alone.
あなたは1人で行かなければなりません。
あなたはこの本を読まなくてはなりません。
疑問文の例
Yes, I do./No, I don't.
あなたは1人で行かなければならないのですか?
はい、そうです。/いいえ、違います。
have to の時制
have to の時制について確認しておきましょう。
現在形 have to /has to
過去形 had to
未来形 will have to
mustとhave toの否定の意味の違い
もう1つ覚えておくべきポイントがあります。
mustを否定にすると禁止の意味になりましたが、
『 have to 』の否定は違う意味になります。
don't [doesn't] have to ~『~しなくてもよい』『~する必要がない』(*1)の意味になります。
比較して覚えましょう。
あなたは1人でいく必要はありません。
あなたは1人で行ってはいけません。
『~してはならない』の意味になります。
あなたは今夜出発しなくてもよい。
あなたは今夜出発してはいけません。
これはきっと冗談だろう。
これは冗談じゃないってことだろう。
この上の文の意味を否定の意味にする場合は
『 cannot 』を使います。
この場合は、
これは冗談のはずがないだろう。
という意味になります。
ここまで大丈夫ですか?
この違いがわかりましたか?
何度も読んで復習してくださいね。
mustの疑問文と答え方
疑問文の作り方はMustを主語の前にもってきて
『 Must + 主語 + 動詞の原形・・・?』
Canの疑問文を作る時と同じですね。
Yes, you must.
待たなくてはなりませんか?
はい、そうしなければいけません。
No, you don't have to./No, you need not.
いいえ、その必要はありません。
などと答えます。
must not(~してはならない)は使いません。
まとめ
お疲れ様でした!
たくさんあって、大変でしたね。
『 must 』と『 have to 』について勉強してきましたが、いかがでしたか。
今日勉強したことは、何度も声に出してまずは文の流れを練習してみましょう。
Have a nice day!
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