え~っと、
実は管理人Balalaikaは日本にいた頃、
お家やマンションを売るお仕事をしていた時期があります。
だからたくさんの物件(ぶっけん)を実際にみてきました。
そしてある日、値段のわりにはものすごく広い
『バルコニー』がある物件と
出会ったんですよね。
南側には広いバルコニーがあって、
コの字型につながるようにして西側にもバルコニー、
さらに北側にルーフバルコニーまでありました。
そして気に入って買った経験があります。
今はもう売っちゃいましたけど。
日本で定着している『ベランダ』のイメージは、
アパートとか戸建ての2階以上にあって、
わりとなんにでもこの言葉が使えます。
『バルコニー』がちょっとオシャレな言い方で、
広い印象のイメージだったりしますね。
ところで、このカタカナの『バルコニー』や
『ベランダ』って、英語でどんな意味があるんでしょうか。
その違いはなんでしょう?
コレよくお客さまから聞かれた質問なんです。
今日は『ベランダ』と『バルコニー』について
英語の意味を勉強したいと思います。
それではさっそく始めましょう!
ベランダ
完全にわけられていないから、ややこしくなっていますが、
日本で、あるいは住宅関係、不動産屋さんが使う
『ベランダ』っていうと、洗濯物を干せたりする
2階くらいにあるイメージだったりしますね。
英語では、これがまったく違います。
まずは、『 veranda (ベランダ)』の発音を確認しましょう。
→発音:veranda
[発音記号:us also verandah UK /vəˈræn.də/ US /vəˈræn.də/ ]
『 veranda(ベランダ)』の意味は、
屋根があって、雨がしのげる形になっていて、
ある場所は1階なんです。
この言葉はもともとポルトガル語からきています。
そしてブリティッシュ・イングリッシュと
アメリカンイングリッシュでも少し違いがあるんですね。
まずは、ブリティッシュイングリッシュから。
英英辞典で意味を見てみましょう。
a platform with an open front and a roof, built onto the side of a house on the ground floor
1階の建物の横に建てられた屋根のある一段高くなった部分
この同じ意味のものを、アメリカンイングリッシュでは
『 porch(ポーチ)』といいます。
ポーチについてはのちほどまた説明しますね。
少々前の話になりますが、一戸建てのお庭によく
『ウッドデッキ』があるのが主流でした。
みんなが憧れてとても人気があった時期があるんです。
この『デッキ』は英語で『 deck(デッキ)』と書きます。
船の先端部分でよく風があたるところをデッキや甲板(かんぱん)と言います。
この意味以外にも、
『家から外に張り出した屋根のない床部分』という意味があるんですね。
そして木材などで作られているものを指しています。
そして最近は、戸建てなんかでも玄関の前に屋根を付けて
車椅子などでも入りやすいように、バリアフリーにして
フラットに作るデザインが多くなってきてますが、
英語の『veranda』の本当の意味のものは、
日本では『テラス』という言葉でよく使われています。
バルコニー
『 balcony(バルコニー)』と書きますが、
日本人が持っているベランダのイメージは
こちらの単語になります。
まずは、発音を確認しましょう。
→発音:balcony
[発音記号:UK /ˈbæl.kə.ni/ US /ˈbæl.kə.ni/ ]
◇屋根の有無は関係ない??
辞書とかで調べると、やたらと屋根があるとかないとか
強調されているんですが、
バルコニーには屋根があるものも、ないものもあります。
ある辞書にはこのように書かれていました。
洋風建築で、階上の室外に張り出した手すり付きの所。
建物の本体から外に張り出した屋根のない欄干(らんかん)、
や柵(さく)で囲まれた部分
例えばの例ですが、
「8階建ての建物で、6階まではバルコニーに
屋根があるけど7階、8階のバルコニーにはない。」
ということもあります。
英英辞典で意味を見てみましょう。
『balcony』には他にも意味があり、
『劇場の2階以上の席』という意味を表すこともあります。
マンションのパンフレットを見たり、見学したりすると
最上階の物件によく下階の屋根部分を利用して
広く作られた『ルーフバルコニー』というものがありますね。
このルーフバルコニーは、下の人の屋根を使っているということで、
日本で建物を建てるときには、建築基準法(けんちくきじゅんほう)
という法律があって、ルールが決められています。
『土地の広さに対して各階の面積や建物の高さを
何%の大きさのものまでなら、建ててもいいですよ~。』
という決まりがあるんですね。
だから、下の人の屋根ということは大抵の場合、
それ以上、上には高く建物は建てられないという規制にかかるはず。
だから、そこに屋根なんてつけちゃったら、
違法建築(いほうけんちく)になっちゃいます(笑)
だから、ルーフバルコニーには一部ひさしや屋根があっても、
殆どのところにはありません。
マンションについてはこちらも参考にしてください。
→英語でマンションをなんという?
スポンサーリンク
ポーチ
『porch(ポーチ)』とは、1階にあるものを指しています。
洋風建築で、玄関の外側に張り出した屋根付きの
吹き抜き部分や車寄せのことを指します。
発音を確認しましょう。
→発音:porch
[発音記号:UK /pɔːtʃ/ US /pɔːrtʃ/ ]
英英辞典で意味を見てみましょう。
a covered structure in front of the entrance to a building
建物の入口前にある屋根付きの建造物
us: a veranda
まとめ
お疲れさまでした。
『ベランダ』と『バルコニー』について
勉強してきましたが、いかがでしたでしょうか。
ちょっと、ややこしかったですね。
屋根がある方がいいか、ない方がいいか選べるとしたら、
ある方が汚れにくくて劣化もしにくいのでおすすめです。
今日覚えたフレーズを是非使ってみてくださいね。
Have a nice day!
スポンサーリンク