先日3回に分けて『 to不定詞 』を勉強しました。
不定詞には大きく分けて3つのはたらきがありましたが、
今日はその中の1つである『名詞的用法の不定詞』とほぼ同じはらたきができる
『 動名詞(どうめいし) 』について勉強したいと思います。
動名詞ってぱっと見ただけでは進行形とまちがえやすいんですよね。
どうしたら動名詞って分かるかも伝授しますよ。
英文の訳しかたも今日は一緒に学んでいきます。
それではさっそく始めましょう!
Contents
動名詞(どうめいし)とは
その名前の通り、動詞が名詞になったものです。
動詞の語尾に -ing がついて『 ing形 』で表され、
”名詞のはたらき”をするようになったもののことをいいます。
動名詞は『~すること』と訳します。
例:
readの動名詞→reading studyの動名詞→studying playの動名詞→playing
先日勉強したばかりの不定詞の名詞的用法とほぼ同じはたらきをします。
不定詞の名詞的用法=動名詞(動詞のing形)=『 ~すること 』
動名詞は動詞の機能があるので目的語をとったり、名詞の機能をかねたものなんです。
to不定詞は、これから先のこと・・つまり未来性や意図を示すのに対して、
動名詞は習慣(継続)的な行為や一般的なことを述べるときに使われます。
で表します。
5文型におけるはたらき
5文型の勉強をしたときに名詞、形容詞、副詞のそれぞれの
はたらきについて勉強してきましたね。
今日ももう一度おさらいしておきます。
この名詞のところにある同じ役目を『 動名詞 』ができるということです。
ひとつずつみていきましょう。
動名詞の例文
つぎのふたつの文をくらべてみてください。
I like music.
私は音楽が好きです。
I like playing the guitar.
私はギターをひくことが好きです。
ひとつ目の文では、動詞like(~が好きだ)の目的語は『 music (音楽) 』という”名詞”です 。
ふたつ目の文では、likeの目的語は『 playing the guitar 』です。
この句が”名詞のはたらき”をして、『 ギターをひくこと 』という意味になります。
『動名詞(どうめいし)』は、「~すること」という意味を表します。
動名詞は、動詞の目的語になることがあります。
泣くことをやめなさい。→泣くのはやめなさい。
私たちは部屋を掃除することをはじめた。→部屋をそうじしはじめた。
彼は山でスキーをすることを楽しんだ。→山でスキーを楽しんだ。
訳すときは『~すること』という言い方にこだわらず、
自然な日本語になるように訳しましょう。
動名詞の作り方は、進行形で使うing形の作り方と同じ方法です。
動名詞が目的語になれる動詞となれない動詞があります。
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動名詞の役割(主語・目的語・補語・前置詞の目的語)例文
基本的には不定詞の名詞的用法と同じですが、動名詞ならではの機能もあります。
①主語になる
Watching movies is interesting.
映画を見ることは面白いです。
川で泳ぐことは危険です。
②目的語になる
Tomoko likes baking cakes.
トモコはお菓子を作ることが好きです。
③補語になる
My dream is visiting museums in France.
私の夢はフランスの美術館を訪れることです。
そして4つめ。
④前置詞の目的語になる(これは不定詞にはない動名詞ならではの機能です)
気にかけてくれてありがとう。[尋ねてくれたことに感謝しています。]
私はあなたにお会いするのを楽しみにしております。
あなたからの便り[便りが来ること]を楽しみに待っています。hear from ~:~から便りがある
前置詞の後ろにある名詞を目的語(O)と呼びましたが、前置詞の目的語には
名詞だけでなく名詞に相当する動名詞も同じはたらきをすることができます。
前置詞と動名詞
つぎの文をくらべてみましょう。
彼女は科学が得意です。〈be good at ~:~が得意だ〉
彼女は英語を話すことが得意です。
前置詞のあとにはふつう名詞や代名詞がきます。
ひとつ目の文では前置詞atのあとに名詞の『 science(科学)』がきています。
ふたつ目の文では、atのあとに『 speaking English (英語を話すこと) 』という、
動名詞ではじまる句がきています。
前置詞で終わる熟語のあとに動名詞がつかわれることがあります。
私は踊ることが好きです。
私を招待してくれてありがとう。
映画を見にいきませんか。
前置詞のあとにはto不定詞はつかえません。
熟語:
~することが好き
~してくれてありがとう
~しませんか?~してはどうですか?
~するのを楽しみに待つ
このtoは前置詞です。
不定詞と動名詞の勉強はこちらも参考にしてください。
現在分詞の見分け方(文の訳仕方)
つぎの文を見てみましょう。
「ing」が2つもありますね。
thinking の前にはbe動詞があり、進行形の形とも、また動名詞が補語になっている可能性もあります。
そんなときはまず両方のパターンで訳してみましょう。
進行形なら『彼女は考えている』と訳せます。
動名詞が補語だとしたら『彼女は考えていることです』となり何だか少し変な文章ですね。
そして補語(C)だとしたら主語イコール補語になるんでしたね。
それにあてはめてみると・・『彼女=考えていること?』
イコールにならないので文として成り立ちません。
だから最初の『 thinking 』は進行形と確認することができました。
訳:彼女はカナダに滞在することについて考えています。
ingをみると何でも進行形と思ってしまう人もいますが、
ing形は進行形だけに使われているわけではないと覚えておきましょう。
最後につぎのふたつの文を比べてみましょう。
My hobby is cooking.
My mother is cooking.
ひとつめの文は私の趣味=料理することとなり
『 私の趣味は料理することです。 』と訳せます。
ふたつ目の文は、もしこれが補語だとしたらS=Cになるわけですが、
『私の母=料理すること?』では変ですね。
だから補語ではなく、この英文は進行形で間違いないと確認できました。
『私の母は料理をしている』という現在進行形の文です。
進行形でつかうing形は「現在分詞」といいます。
まとめ
『動名詞』について勉強してきましたが、いかがでしたでしょうか。
英語の文法もチェックする方法をおさえていけばちゃんと読めますね。
慣れてくるとクイズみたいな感覚でおもしろくなってきます。
今日覚えたフレーズを是非使ってみてくださいね。
Have a nice day!
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