今日は『分詞(ぶんし)』について勉強しましょう。
改めてきくとなんだ?と思うかもしれませんが、
もうすでになんども英語の勉強をしてきた中で目にしているもの
ばかりですから安心してください。
『分詞』のとても大切なはたらきについて学んでいきたいと思います。
このあたりから英語が苦手になった人も、
ひとつひとつ見ていけばOKですよ。
これもわかると「なんだ~!そんなことかぁ~!」
ときっと思えるはずです。
1回でだめなら2回、2回でだめなら3回、3回でだめなら4回と
くりかえして読めばあるときスッと理解ができるようになるはずです。
少しずつ頭の中でつながりはじめて、あら不思議!わかるようになりますよ。
それではさっそく始めましょう!
Contents
分詞とは
分詞とは形容詞と動詞の性質をかねていて、現在分詞と過去分詞の二つがあります。
現在分詞は『 動詞の原形+ing 』という形であらわします。
進行形などにみられるいわゆるing形です。
過去分詞は『 動詞の原形+ed 』の形で表せる規則動詞と不規則な変化をする
不規則動詞の過去分詞があります。
う~ん・・。漢字ばかりでいやになっちゃうというあなた、これだけ覚えてください↓
現在分詞→動詞のing形 過去分詞→動詞の過去分詞形
分詞は「進行形」「受け身」などの表現を作る他に、
名詞を修飾する形容詞としてのはたらきがあります。
形容詞は名詞を詳しく説明する語でしたね。
それぞれ見ていきましょう。
5文型におけるはたらき
何度もやってきた5文型の勉強。名詞、形容詞、副詞のそれぞれの
はたらきについてこれまでも勉強してきましたね。
今日も、もう一度おさらいしておきます。
この形容詞のところにある同じはたらきを『分詞 』ができるんです。
ひとつずつみていきましょう。
形容詞のはたらきをする現在分詞
次の二つの文をみてみましょう。
あの太ったネコを見てごらん。
あのニャーニャー鳴いているネコをみてごらん。
ひとつ目の文ではfat(太った)という形容詞が名詞のcatを修飾していますが、
ふたつ目の文では動詞mew(ニャーニャー鳴く)のing形がcatを修飾しています。
mewingはここでは”形容詞のはたらき”をして、『ニャーニャー鳴いている』という意味を表しています。
”進行中の動作”を表し、『~している』という意味になります。
あの眠っている男の子を見てごらん。
あなたはあの笑っている子供を知っていますか。
○ing形の作り方はこちらを参考にしてください。
う意味の他動詞からつくられた~ingの形の形容詞には、『(人を)~させるような』
『~するような』という意味があります。
それはわくわくさせるような(=わくわくするような)知らせでした。
形容詞のはたらきをする過去分詞
過去分詞にも名詞を修飾する形容詞用法があります。
『~された』という”受け身”の意味を表すときと、
『~してしまった』という”完了”の意味を表すときがあります。
そのこわされた皿[さら](=こわれたお皿)を見せてごらん。
その道は落ちてしまった葉で(=落ち葉)でいっぱいだった。
葉っぱをing形であらわして『 falling leaves (落下する葉、落ちかけている葉)』にすると
木の枝からはなれて、ちょうど宙をまって地面につく前の葉っぱのことになります。
(この記事のいちばん上の写真がまさにその状態です。)
『 fallen leaves 』はもう完全に落ちてしまった葉っぱのことです。
自動詞には受け身はありません。この場合、自動詞の過去分詞は完了の意味を表します。
形容詞用法”後ろから”修飾する場合
つぎのふたつの文をくらべてみましょう。
あのほえている犬を見てごらん。
女の子に向かってほえているあの犬を見てごらん。
ひとつ目の文では、現在分詞の『 barking(ほえている) 』が名詞のdogを
前から修飾しています。
ふたつ目の文では『 barking at the girl(女の子に向かってほえている)』と、
barkingのあとに修飾語句がきているために、名詞のdogを”後ろから”修飾しています。
やはり”進行中の動作”を表し、「~している」という意味になります。
ドアのところに立っている女性を知っていますか。
ギターを弾いている男の子は私の友達です。
『~された』という”受け身”の意味を表します。
私はイタリアで作られた(=イタリア製の)車をもっています。
これは、マリー・ローランサンによって描かれた絵です。
○この文を次の文とくらべてみましょう。修飾される名詞と修飾する過去分詞が、
受け身の関係にあることがわかります。
この絵はマリー・ローランサンによって描かれた。
形容詞に修飾語句がつくときも、後ろから名詞を修飾するようにします。
I climbed a high wall.(私は高い壁をのぼった)
I climbed a wall five feet high.(彼らは5フィートの高さの壁をのぼった)
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分詞の重要な役割と分詞の位置のおさらい
ここでおさらいです。
分詞の重要な役割は
「進行形」「受け身」などの表現を作る他に、名詞を修飾する形容詞としてのはたらき
です。形容詞は名詞を詳しく説明する語でしたね。
形容詞 It is a small doll. それは小さな人形です。
分詞 It is a broken doll. それは壊れた人形です。
形容詞と異なるのは、分詞の形容詞のはたらきは
名詞の”前からでも後ろからでも”修飾できるという点です。
*名詞womanを分詞が後ろから修飾しています。
上の文は『 現在分詞sleeping+on the sofa 』で1つの句としてwomanを修飾しています。
The sleeping woman is Mai. その寝ている女性はマイです。
*名詞womanを分詞が前から修飾しています。(通常の形容詞と同じ位置です)
最後にこれだけおぼえましょう!
分詞の位置
まとめ
『分詞』の現在分詞と過去分詞について勉強してきましたが、
いかがでしたでしょうか。
1回読んでわかる人なんて、なかなかいませんからね。
あきらめないで3回から5回くらいがんばって読んでください。
少しずつ頭の中でつながりはじめて、理解できるようになりますよ。
今日覚えたフレーズを是非使ってみてくださいね。
Have a nice day!
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