「あなたは英語の歌を歌えますか?」
今日勉強するのは『仮定法(かていほう)』です。
これって、苦手な人がすごく多いですよね。
実は管理人も、その一人でした。
でも、仮定法って一度ちゃんとその仕組を
理解すればむずかしくありません。
さらに、文法として勉強するのは大変でも、
音楽にのせて歌で覚えると簡単に頭に入ってくるんですよね。
というのも仮定法は、
歌の歌詞の中でもよ~く使われています。
仮定法の持つ表現のパワーを今日は是非感じてもらいたいと思います。
その世界観をグッと広げるステキな歌詞が多く、
胸がキュンとするような切ない歌詞が多いんです。
今日は、英語で仮定法について勉強したあとで、
そんな仮定法の曲も聞いてみたいと思います。
それではさっそく始めましょう!
仮定法過去(かていほうかこ)
現在の事実とはちがうことを想像して、
実際のことではなく「もし~だったら・・」と
いう願望をあらわす時に使うのが『仮定法過去(かていほうかこ)』です。
文の形はこのようになります。
If +主語+{動詞の過去形,またはwere/was}・・・, 主語+{would, could, should, might}+動詞の原形
現実とはちがう話なので、現在の話の場合でも
ひとつ古い時制つまり『過去形』を使うことで、
「今話していることは事実とはちがいますよ~~!」
と言う意味を表します。
例えばこちらの文をみてみましょう。
If I found a wallet in the street, I would take it to the police station.
もし私が財布を道で見つけたら、警察署に持っていくだろう。
実際にお財布を見つけたわけではないけれど、
「もし見つけたら・・」と仮定・想像してこの話をしています。
一般動詞の『find』の過去形『found』で時制をひとつ古くして
過去形を使い仮定法になっています。
でも、意味は過去形ではなくて現在になりますからね。
ifのある節『もし~ならば』が条件節(じょうけんせつ)と呼ばれ、
『~である』という部分を帰結節(きけつせつ)といいます。
この2つの節のなかの動詞を2つとも過去にする必要があります。
帰結節に使われる助動詞の過去形は、
willの過去形が would
canの過去形が could
shallの過去形が should
mayの過去形が might
です。
そしてここが面白いところなんですが、
be動詞の場合は、主語がなんでも人称に関係なく
were/was
を使います。
What would you do if you were in my situation?
あなたが私の立場だったらどうしますか?
もし私があなたなら、そこに行かないでしょう。
カジュアルな口語ではwasが使われることが増えていますが、
書いたりするときや正式な場合は『were』が使われます。
後半に続く助動詞も現在形ではなく時制をひとつ古くして過去形です。
想像することで1度は誰もがすることといえば、
『もし宝くじにあたったら・・』ではないでしょうか。
What would you do if you won a million dollars in the lottery?
あなたはもし宝くじで百万ドルあたったら何をしますか?
If I won a million dollars, I would buy a house.
私が100万ドル当たったら、家を買います。
もう一度繰り返しになりますが、
be動詞の場合は、文法的に正しくは『were』を使います。
最近では、話し言葉では『were』のかわりに『was』 が
使われることが増えていますが、
ちゃんと勉強して正しいものを知っているのであれば
そちらを使うほうが教養のある人だと
いう印象を与えることができますよ。
きれいな日本語を話す外国人の人をみた時に、
受ける印象の方が、変に流行りの話し言葉を
話す外国人の方より断然、好印象を受けますからね。
仮定法過去完了(かていほうかこかんりょう)
仮定法過去完了の代表的な使われかたには、
実際にあったことやできなかったことを後悔して、
「こうじゃなかったらよかったのにな~~」という
『後悔の気持ち』を表す時によく使われます。
If +主語+had+過去分詞・・, 主語+{would, could, should, might}+have+過去分詞・・
もう実際にあったこと、起きてしまったことを
もとに戻すことはできませんね。
でも頭の中で想像して
「あんなふうだったら良かったのに・・。」
というときの表現です。
過去の文をひとつ古い時制にするので『過去完了』で表現します。
If I 'd had a camera, I would have taken some pictures.
【I'd = I had】( but, I didn't have a camera.)
もし私がカメラを持っていたら、何枚か写真をとっただろう。
しかし実際には、カメラがなかったので、写真を取ることができなかったという意味になります。
If I had been hungry, I would have eaten something.
(but, I wasn't hungry.)
もしわたしのお腹が空いていたら、何かたべれたのに。
実際には、お腹が空いていなかったので、食べれなかったということです。
*意味によっては両方の節の中の時制が変わる場合があります。
接続詞の『if』はこちらも参考にして下さい。
→接続詞の『if』
後悔の表現についてはこちらも参考にして下さい。
→英語で【後悔】をなんという?
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仮定法現在形(かていほうげんざいけい)
さぁ、あともう1つだけですよ。
今まで勉強してきたのは、
『事実とちがうこと』を想定したお話でしたね。
今度は、未来のお話です。
十分ありえる可能性の高いお話の場合は、
現在形を使って表します。
文の形はこのようになります。
If +主語+動詞の現在形・・・, 主語+will, shall+動詞の原形
今までと比べるとずいぶんスッキリした文ですね(笑)
もしケイトを見たら、あなたに言います。
『I will』は『 I'll 』と短縮して使うことが多いです。
過去形の場合の、『I would』は『 I'd 』が短縮形です。
もしあなたがベッドでおとなしくしていれば、あなたは数日でベッドからでられるでしょう。
仮定法を使った歌詞の曲
この曲の題名は『A thousand miles』という曲です。
歌詞の中には
『If I could fall into the sky, do you think time would pass us by.』
もし私が空の中を落ちることができたら、時間は私たちを通り過ぎると思う?
『I'd walk a thousand miles if I could just see you tonight.』
もし今夜、あなたに会えたら、私は1000マイル歩くことができるだろう。
という歌詞と
『・・If I could just hold you tonight.』という歌詞が出てきます。
でも、実際には抱きしめることができない・・。
まとめ
『仮定法過去(かていほうかこ)』について
勉強してきましたが、いかがでしたでしょうか。
今日覚えた仮定法のフレーズを使って
何か文章を考えてみてくださいね。
Have a nice day!
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