英語が苦手な人の中に、
「aとtheがよく分からない。」
と思っている人は多いのではないでしょうか。
そういう管理人Balalaikaも、中学校のときに
そこでつまずいたんですよね。
「これって、そもそも必要なのか??」とか、
「短いからなくてもよくない??」ってね。
これは文法では『冠詞(かんし)』というものなんですが、
やはり必要なものなんです。
これがないと、ネイティブも目が飛び出すような、
びっくりな会話になるときがあります(笑)
文の中では、ガイドさんみたいな役目と言うべきでしょうか。
その役割について見ていきますね。
それではさっそく始めましょう!
Contents
冠詞(かんし)とは?
aやtheのことを英語の文法では冠詞(かんし)といいます。
冠詞は名詞の前につけます。
とはいっても、冠詞は2つしかありません。
a(an)
the
おしまい。
少ないですよね。
でも、日本語には冠詞がないので、英語を勉強する上で
冠詞が難しいと感じることはごく自然なことなんです。
ネイティブは数フェチ
英語はとにかく文章の中で、数が知りたくて知りたくてしょうがない言語なんです。
まず英語は、「クオンティティー!クオンティティー!!クオンティティーーー!!!」と覚えてください。
英語で書くと『 quantity 』とは量や数量のことをあらわします。
ネイティブの人からすると、話を聞きながら、
その話に出てくるものや人がいったい『 いくつ 』で
人なら『 何人 』で『 どのくらいの量 』なのか。
そもそも話の中に出てくるその『 人やもの 』は、
『 自分が知っている人やものなのか?? 』
ということを冠詞を見聞きしながら文を理解しているんです。
判断の基準になるその冠詞が、もしもないとすると、
知りたいことがわからないじれったいままの文になってしまうんですね。
だからはっきりさせてあげる必要があります。
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基本のルール①『 a 』が付く単語
それでは、3つの簡単なルールを見ていきましょう。
英語は『 quantity 』と先ほどもふれたように、
数や量が気になってしょうがないと言っても、
この世の中に存在するものの中には、
数えられるものと数えられないものがあります。
『a』が付く(つけれる)単語は数えられるものです。
そして『 a 』は『1つの』『一人の』をさします。
その後ろに来る名詞のさすたくさんのものや人の中から、適当に選んだひとつでいいんです。
どれと特定・限定されていないものなんです。
どれでもいいと覚えてくださいね。
その名詞のものならば、ほんとなんでもいいんですよ。
たとえば、
ひとりの女の子
なら、どの女の子でもよくて、ナンシーでも、ケイトでも、美紀ちゃんでもさとみちゃんでもいいんです。
男の子でさえなければOK。
an apple
ひとつのリンゴ
八百屋さんに買い物に来ていたとして、てきとうに選んで手ににぎったリンゴでOKです。
その逆に、一つではないことを表すときには『 apples 』と複数形にすればいいんですね。
自己紹介などで、よく
『 私はリンゴが好きです。』というときに英語では
私は(ひとつの)リンゴが好きです。
とは言わないで、
私はリンゴが好きです。*このapplesはリンゴという種類のすべてのリンゴをさしています。
という理由もなんとなく気づいてもらえましたか?
では、aがつけれるものがわかったところで、「いったい、いつつけるのか?」と疑問に思いますよね。
それがこちら。
ルール①
例えば、友達と会話をしていて、
こんな話のときです。
昨日ね、(1人の)女の子をみたんだ。
その子がめっちゃ美人でさ~!
とか
そのみかんがすごく甘くかったんだ。
とか、話の中にはじめてそのものや人が登場したところで使います。
英語にしてみると、
The girl was very beautiful.
I bought an orange yesterday.
The orange was so sweet.
「これからこの話をするよ~~」というサインにもなるわけですね。
aになる場合とanになる場合はこちらも参考にして下さい。
基本のルール②『 a 』が付かない単語
ふたつ目のルールを見てみましょう。
ルール②
『 a 』が付かない単語の種類を覚える
aを使うところはルール1でやりましたが、今度は使わないところについてです。
『 a 』が付かない単語にはなにがあるかというと、
『世界中に一つしかないもの』や
『1個、2個、3個とか、ひとつ、ふたつ、みっつなどと、数えられないもの 』です。
大きく3種類あります。
①固有名詞(こゆうめいし)
人名や地名など一つしかないもので数えられないもの。
『 Japan (日本)』とか『 George(ジョージ) 』などです。
②物質名詞(ぶっしつめいし)
その代表がお水をあらわす『 water (ウォーター)』です。
ほかにも『 air(空気)』もかぞえられません。
③抽象名詞(ちゅうしょうめいし)
『 music (音楽) 』や『 love(愛) 』などです。
基本のルール③特定の『 the 』
ここで気をつけておきたいことが一つだけあります。
ルール③
本の読み手や話を聞いている人にとって、前に話に出てきたことやもの・人は、
すでに知っていることやもの・人には『 the 』をつけます。
例文をみてみましょう。
The book is interesting. その本はおもしろいです。
最初の文は昨日買った本は特にどれと決まっているわけではありません。
ふたつ目の文は「昨日買ったその本」と世界中その1つしかないものと限定されています。
その他には、ただ一つしかないものと思われるものや
正式名称である場合にも『 the 』をつけます。
例
The earth (地球)
The United States of America (アメリカ合衆国)
一つ注意しておきたいことは、
特定のものやことであれば、複数の名詞にも、数えられない名詞にも
『 the 』がつくと言うことです。
私はその少女たちを駅で見ました。
その水は冷たかった。
むかしむかしあるところに
aとtheの使い方を覚えるときには、
『昔話(むかしばなし)』を見るとよくわかりますよ。
つぎのお話を読んで理解を深めましょう。
Once upon a time there lived an old man and an old woman in a village.
むかしむかしあるところにおじいさんとおばあさんがいました。
The old man went to the mountain to gather wood, and the old woman
went to the river to wash their clothes.
おじいさんは柴刈りに、おばあさんは川に洗濯に出かけました。
最初の文ではどこのだれかとか、どこの村かとは
特に定まっていないためanやaという冠詞がついています。
ふたつ目の文では、既に話題に上がっている”その” 限定されるおじいさんとおばあさんです。
すでに話題にでて分かっているので、特定の人や特定のその村にあるものをさす
『 the 』がついています。
こちらも参考にしてください。
まとめ
『 a 』と『 the 』について勉強してきましたが、
いかがでしたでしょうか。
上の3つのルールをまずおさえて、その他の例外を
少しずつ覚えていけばいいと思います。
最初のうちは間違えたって大丈夫。
カンペキを目指すあまり、話せなくなってしまうよりも
間違ってもいいから声に出して話してみることが大切です。
Have a nice day!
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